海外でわが子に日本語を教えるとき、小さなころから、日本語での数字の読み方を教えたほうがいいということは、意外と忘れられがちです。いつ、どのように教えるのが良いのかについてまとめました。
いつ教えるのがいい?
3人の子育での経験上、4歳頃からが最適です。なぜかというと、数字の読み方を現地語で覚え始めるのが、その頃からだからです。現地の幼稚園や保育園で、少しずつ学習するようになるタイミングで、日本語の数字の読み方を習得できるよう手ほどきするのが望ましいです。
小さいうちは、日本語での方が現地語より先に数字が上手に読めるようになるくらいでちょうどいいぐらいです。というのも、現地語で学習する時間のほうが長いので、すぐに追いつきます。
どのように教えるのがいい?
すうじのうた
小さい子は歌と絵を通して、数字の読み方を覚えるのが大好きです。だから、『すうじのうた』は、絵と数字が連動していて楽しく覚えることができます。
すうじの いちは なあに? こうばの えんとつ!もくもく! すうじの には なあに? おいけの がちょう!があがあ!
この歌は、数回聞いたら覚えてしまう簡単さです。
ちなみに私は、『こうば』を『こうじょう』、『がちょう』を『あひる』と間違って歌っていることに、いまさら気が付きました!歌詞はある程度、適当でも大丈夫です。笑
ポイントとなるのは、よく目につくところに貼って、子供と絵を見ながら歌うことです。
曲は、Youtubeでいろいろアップされているので、動画として見ても楽しいですが、やっぱり子供が好きな時に好きなだけ、好きな文字を眺められるように、見えやすいところに数字の絵を貼っておいてあげるといいですよ。

是非この絵を使いたいという方はこちらよりダウンロードできますのでどうぞ。色は薄いので塗り絵にもなるかも。
車のナンバープレートの当てっこ
外でも遊びながら、子供に数字を教えることができます。『ナンバープレートの当てっこ』は、駐車されている車のナンバープレートに含まれる数字を遠くから予想するという、とてもシンプルな遊びです。
(ナンバープレートが見えない距離の車を指さして)
母:あの赤い車には、なんの数字がはいってるでしょう?
子:9!
母:4!
(近づいて確認)
子:9、あったーーー!
母:4はなかったか。負けた、残念!『33895』だって。3はふたつあるね!
こんなふうに、数字を読む練習をさりげなく繰り返します。あくまで遊びとしてやるので、親子で楽しいですよ。
教える効用
小さいころから、日本語で自然と数字が読めるようになっていると、小学校で算数を学ぶときに、現地語と日本語と両方で計算できるようになります。これは、意外と便利に使えることがあります。例えば、九九を覚えるときに、現地語では覚えにくいものがある場合、語呂のよい日本語で覚えてしまうということもできます。二個ずつかぞえる時も、「にー、しー、ろー、はー、とう」は、秀逸すぎる簡単さです。
まとめ
文字は言語によって変わりますが、数字は世界共通です。ちゃんと日本語で数字を読めなくても、計算するうえでは、困らない分、後回しにすると習得するタイミングを逃してしまうかもしれません。文字よりまえに、数字をしっかり日本語で子供に教えてあげるとよいと思います。
子供は、学校でみっちり現地語で算数を学ぶようになると、現地語で計算するようになりますが、小さいころからの日本語で数字を扱う土台があると、頭の中では、どちらの言語ででも計算処理ができるようになるようです。小学校中学年の長男と低学年の次男を見ていると、数字を処理できる言語が二つあっても、頭が混乱するということはないように思えます。
なにかの参考になれば嬉しいです。
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