楽しく語彙力を伸ばそう!新型ウイルス編

海外で育む日本語

海外在住で我が子に日本語を教える場合、日常会話のレベル以上の語彙力を身に着けさせるのには、工夫がいります。新型ウイルスに関わる語彙を楽しく学ぶには、コミックやゲームが大活躍するので、そのおすすめの方法についてまとめました。

科学漫画サバイバルシリーズ「新型ウイルスのサバイバル」

語彙を増やすための王道は読書です。目からのインプットは大切です!そして、小学生向けのこちらの科学漫画シリーズは、全ての漢字にふりがなが付いているので、字の読める子供なら一人で読み進めることができます。また、漫画なので、字だけで理解できなくても、絵が状況の理解を助けるのでお勧めです。

科学漫画のサバイバルシリーズといえば、小学生に大人気です。それゆえに、学校の図書室や公立の図書館などでは、予約待ちになってなかなか借りるのが困難ということもあるようです。このシリーズは、本屋の人気本紹介のコーナーでもよく紹介されています。(記述は横書きですが、原書が韓国語の日本語翻訳版だからのようです。)

「新型ウイルスのサバイバル」というタイトルに惹かれて、我が家ではシリーズのなかで最初に購入した本になります。「新型ウイルスのサバイバル」は1が前編、2が後編の2巻構成となっています。(テーマ毎に完結しているので、シリーズの出版順に読まなくても問題ないです。)

物語は、世界奥地探検キャンプに参加するところから始まり、ジャングルの中で、少年ジオと先住民の少女ピピ、神経質な医大生のケイの三人がメインとなって繰り広げられます。正体不明のウイルスがみなを襲い、症状は一気に深刻化するところから、ハラハラドキドキの内容です。

小学生の中学年以上だと内容を理解しながら楽しめます。小学1年生の次男は、ひらがなの習熟度はぼちぼちですが、楽しそうにページをめくっていました。そして、本を持ち出しては、「ここなんて書いてあるの?」と聞いてくるので、読めなくても(!)読みたくなる本のようです。(その熱意で、自力で読めるようにひらがなをマスターしてほしい!)

初版が2009年なので、新型コロナウイルスのCovid19の記載は含まれません(今後の改訂版には、コメント追記される可能性はありますよね)。でも、いままでに世界でどんなウイルスがみつかって、どんなワクチンで対応してきたのか、そして、ワクチンが未だにない状態の病気が現在どのくらいあるのかについてなども、この本ではひろく浅く説明していて、ウイルスと人類をとりまく全体像を理解しやすくなっています。

Virus!(VSウイルス)のボードゲーム

語彙力をつけるには、インプットだけでなくアウトプットも大切です。会話の中でアウトプットするには、その状況をつくると効率的です。ウイルスに特化したゲームをすることで、楽しみながら、語彙をアウトプットすることができます。

Virus!(VSウイルス!)という名前のボードゲームは、2015年にスペインで発売されたのを皮切りに、ヨーロッパを中心に世界各地で大人気となりました。

コンセプトは、ウイルス対健康な体ということで、4色ある体のパーツ全てをいちはやく健康な状態で揃えた人が勝ちます。あくまでゲームなので、ほかのプレーヤーにウイルス攻撃をしかけたりします。そして、ワクチンをタイミングよく使用することで、他のプレーヤーからのウイルス攻撃に備えることもできます。ゲームチェンジャーになるマルチカードやアクシデントカードも数種類準備されているので、スリルもありハマります。相手のからだパーツが4色揃わないように、攻撃する一方で、自分の臓器に免疫をつけて守ることをしなければ、勝てません。ウイルスを取り巻く世界をシンプルにゲーム化したものなので、実際にプレイするとルールがスッと頭に入ります。

インプットとアウトプットできる語彙

「新型ウイルスのサバイバル」の科学漫画本でインプットできる語彙はウイルスに関わる語彙全般です。免疫、抗体、飛沫といった基本的なところから、無症候キャリアー(無症候性キャリア)、自然宿主といった言葉まで含みます。

Virus!(VSウイルス!)のボードゲームで遊ぶときに、アウトプットできる語彙は主に次の通りです。

体のパーツカード:脳みそ、胃袋、心臓、骨
ウイルスカード:感染、破壊、無効化(ワクチン破壊)
薬カード:治療、ワクチン(注射)接種、免疫
医療カード:くしゃみ、強奪、移植、患者取り違え、etc...

日本語話者である親が、日本語を使いながらカードを出せば、遊びながらでも、子どもは語彙を耳にすることができます。例えば、他のプレーヤーにウイルス攻撃をするときは、「胃に感染!」や「骨を破壊!」と声掛けすればよいのです。また薬カードを使うときは、「治療完了!」「ワクチン接種!」「免疫できた!」など、子供が真似したくなるような、シンプルで分かりやすい日本語を意識することで、アウトプットを促します。誰でも自分で実際、口にした言葉は、記憶にぐっと残りやすくなります。

出典:amazon「VSウイルス!」商品紹介より

まとめ

「新型ウイルスのサバイバル」の前編後編の2冊を読めば、ウイルスに関わる語彙は、ほぼすべて日本語でインプットできます。でも、語彙の定着には、目で見るだけでは弱いので、耳からの刺激と自分で発語する機会を持つことがポイントです。低学年の間は、この科学漫画本を読み聞かせるのもひとつの方法です。そして、ゲームのなかのコミュニケーションとして、ウイルスに関わる言葉をどんどん使うようにすると相乗効果が期待できます。

Virus!(VSウイルス! )のゲームは持ち運びしやすいカードなので、旅行などにも持っていけます。一回のゲーム時間が10~20分とそれほど長くかからないので、気軽に何度もプレイしたくなります。そして、負けると悔しいので、勝つまで繰り返したくなる楽しさがあります。子供と遊ぶときは、この繰り返しの中に、さりげなく日本語の理科用語をちりばめることをおすすめします。子供は、ゲーム中は、集中しているので意外と覚えてくれるかもしれません。(逆に、全く耳に入らない個性の子もいるかもしれませんが。汗)そして、子供は、聞いた言葉を繰り返すのは得意なので、この性質を語彙定着のアウトプットにおおいに利用しましょう!

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