海外に住む孫とのビデオ通話を盛り上げる秘訣(読み聞かせ編)

海外で育む日本語

インターネットに接続すれば、遠く離れて暮らしていても、ビデオ通話などで簡単に顔を見て会話できるようになりました。でも、スカイプなどのビデオ通話では、意外と日本のおじいちゃんやおばあちゃんと海外で暮らす孫とは、会話が続かないものです。顔をみるだけでは、もったいない!読み聞かせを喜ぶ年齢の子供むけに、ビデオ通話を盛り上げるためのコツについてまとめました。

共有できる話題をつくる

小さい子供の話す言葉にはクセがあり、普段から聞きなれていないと、分かりにくいことがあります。ましてや、海外で暮らす孫の日本語のクセには、日本に住む祖父母は苦労するでしょう。伝わりにくくて当たり前。孫にしてみても、一緒に住んでいるわけでもない祖父母にわざわざ伝えたいことは、あまりありません。つまり、共有できる話題があまりないのです。子供たちは、自分が描いた力作の絵や、もらったプレゼントを、おじいちゃんたちに見せたりするのは好きですが、カメラの位置をいまいち理解していないので、画面に映ってないまま話し続けたりして、親がそばにいないと収拾がつかないこともあります。

孫:「(手にぬいぐるみを持って)おばあちゃん、みてみて!」

祖母:「何?見えないよ?」

孫:「これー!もらったのー!」

祖母:「何もらったの?見えないよ。画面に映して~!」

孫:「だーかーらー、これーー!」

祖母:「手しかみえないよー!ママを呼んできて!」

小さい子がひとりで、スカイプでおじいちゃんやおばあちゃんとビデオ通話するとき、こういったパターンに陥りやすいのでは?でも、親がずっとそばにいなくても、子供だけでもビデオ通話で間がもつとありがたいですよね!(その間に、家事ができる!)

解決法は至ってシンプルです。おじいちゃんやおばあちゃんが主導権を握って、孫と共有できる話題を作るのです。そのためには、準備がいりますが、これも簡単です。

ビデオ通話×紙芝居は相性がいい!

共通の話題は、一緒に何かをすることで、簡単に作れます。お話の世界で繋がるのは、おすすめの方法です。なぜなら、たいていの子供は、本を読んでもらうことが大好きです。

ビデオ通話ととても相性の良い小道具は、絵本ではなく『紙芝居』です。海外にいると、身近にはない紙芝居ですが、日本発祥の素晴らしいエンターティメントです。そして、日本だったら図書館で簡単に借りることができます。おばあちゃんが、紙芝居を読んであげたら、孫たちは大喜びでしょう。パソコンやタブレットのカメラを通せば、紙芝居のサイズもパソコンやタブレット画面にぴったりに収まります。お話を終えたら、その内容を孫に質問すると、よろこんで答えるので会話ははずみます。

我が家の子供たちは、ひとつお話を終えると、「もっとー!」「べつのよんでー!」とリクエストし、だいたいいつも一度のビデオ通話で紙芝居を4つぐらいは、おばあちゃんにせがんで読んでもらっています。おばあちゃんにしてみたら、結構、口が疲れてしまう量ですが、頑張ってもらっています。そして、孫の喜ぶ顔は励みになっているようです。(多少の負荷は滑舌体操、ボケ防止にもなるはず!)

スカイプでおばあちゃんの紙芝居を見る子供たち。
なんだか、タブレットの位置、遠いね!

ビデオ通話×紙芝居から日本の文化に触れる!

ビデオ通話と紙芝居の組み合わせは、2歳ぐらいから7、8歳ぐらいまでがベストの対象年齢です。なぜなら、紙芝居の対象年齢自体がそれくらいだからです。我が家では、おばあちゃんが、日本ならではの季節の行事(七夕、お月見、芋ほり、お正月、節分、お花見など)を題材にしたものを意識的に取り入れてくれていたので、子供たちは紙芝居を通して、それらの風習に親しみました。海外では、実際には体験できないですからね。日本語補習校などに通っていれば、学校行事として触れることもあるかもしれませんが、私たちは補習校のないところに住んでいるので、おばあちゃんの紙芝居の存在はありがたいです。

紙芝居の題材として、浦島太郎などのメジャーな昔話も子供たちは喜びました。また、天狗やかっぱの出てくるお話も人気です。海外には、天狗もかっぱもいませんからね(日本にだって、本当にいるかどうかは微妙ですが、いないとも言い切れない!)。妖怪やお化け関係も子供は好きですね。

子供も9歳ぐらいになると、小さい子供向けの短いお話には興味を示さなくなります。質の良い、文学作品の紙芝居(宮沢賢治の作品など)は、このくらいの年齢から触れてほしいものですが、図書館には、そういった年齢向けの紙芝居はあまりないようです。

読み聞かせ担当はおばあちゃん?

日本でも海外でも図書館が主催するお話し会などでは、だいたい主催者やボランティアは女性が多いです。我が家の場合も、おばあちゃんが読み聞かせ担当です。でも、男性は不向きというわけではないので、おじいちゃんの方が、読書が好きだったり、図書館に行くの好きな場合は、おじいちゃんが担当してばっちりです。

まとめ

祖父母と孫のビデオ通話での会話は、自然には盛り上がりません。でも、読み聞かせの効果を利用すれば、孫は紙芝居をしてくれる祖父母とのビデオ通話を楽しみにするようになります。海外での日本語教育は簡単ではないので、こういった形で祖父母に協力してもらえると助かりますよね。海外で暮らす孫の日本語レベルが低すぎるため、日本のおじいちゃんやおばあちゃんと会話が成立しないという事態は、小さいころからの積み重ねの努力で避けることができます。そしてなによりも、そうやって定期的にビデオ通話でやりとりしていると、遠くに暮らしていても、人間関係の距離が近くなります。そうすると、一時帰国したときなども、おじいちゃん、おばあちゃんと孫の間で、久しぶりな感じがあまりなくて、おすすめですよ。

参考になれば嬉しいです。

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