読んだ本について語る、素話のすすめ

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絵本から児童書へのステップアップには、素話がおすすめです。素話に向いている本や、そのやり方と効果についてまとめました。

素話とは

一般的な読み聞かせが、絵本を持ち、そのまま子どもに読み聞かせるのに対して、素話では、なにも使わず、物語を覚えて語るという形式になります。

私が、子どもたちの寝る前にお話をするときは、事前に読んだ内容を思い出しながら語っているので、素話というには、やや不完全です。なぜなら、お話しを完全に再現できないからです。そして、内容を途中、飛ばしたり、忘れたりするからです!(これは、致命的!)そして、ときには、子どもより早く、寝落ちします。それでも、不完全な素話を子どもたちは楽しみにしてくれています。

素話に向いているお話し

まず、昔話は向いています。もともと、昔から素話として伝承されているので、話しやすいです。「ももたろう」や「うらしまたろう」といった日本の昔話から、グリム童話、アンデルセン童話もとても適しています。そして、児童書への導入として、「大どろぼうホッツェンプロッツ」、「ジム・ボタンの冒険」、「長くつ下のピッピ」、「ナルニア物語」、「ドリトル先生」シリーズなどは、おすすめです。児童書で向いているものは、魅力的な登場人物がいること、そしてその数が限られていることです。「15少年漂流記」とか、登場人物が多すぎです!(話す方も、聞く方も覚えられない!笑)ハリーポッターも、面白いのですが、学園物は人数が多いのと、魔法用語も独特なので、ちゃんと本を持って読んだ方が良さそうな内容です。(覚えるには、難易度があがります。)

素話のやり方

簡単な昔話なら、短いので一度に最後まで語ることができますが、児童書は長いので、一晩で一章ぐらいのペースですすむのがよい感じです。そして、お話を始める前に「どこまでお話ししたっけ?」と聞くことで、子どもたちがどこまで理解していたか、寝落ちしていなかったか、確認することができます。

児童書の挿絵も、いいと思うタイミングで見せてあげるとよいでしょう。

また、昔話は、そのまま語る以外にも、アレンジしてお話しするのも面白いです。3びきのこぶたのかわりに、3びきのうさぎがみっつの穴を掘るお話しに置き換えたりすると、子どもたちは、話を聞きがなら、「あー、なんか知ってる!3びきのこぶたみたい!」と言って、喜びます。こういったアレンジは、アイデア次第で無限大にあるので、活用すると楽しいですよ。

素話の効果

素話のよさとして、まず言えるのは、その消化のよさです。子どもは、お話しの世界を理解しやすくなります。というのも、私が一度、読んで理解した内容を、さらに簡単に子どもにお話しすることになるので、食べ物にたとえると離乳食のように消化しやすいです。でも、ちゃんと作者の意図した通りの文章で読むことと比べると、表現が平易になってしまいます。

ただ、絵本から、文字数が多く、挿絵が圧倒的に少ない児童書へ移行するとき、そのまま読み聞かせるだけだと、意味の分からない単語や、長すぎる状況描写に子どもの注意力がそがれてしまうことがあります。大切なのは、お話のもつ世界にひたれるように導くことなので、言い換えても問題のない草木や食べ物の名前、省いてしまってもそれほど問題のないような、優雅すぎる情景描写などは、簡略したほうが伝わります。なぜなら、児童書の素話は、あくまでもお話しの世界への導入にすぎないからです。そして、小さいころに聞いて、「面白い!」と強く心に残った物語は、もう少し物心がついてから、自分で読んでみようと思えるからです。そのとき、「あれ?お母さんが話していたのと、ちょっと違う。もっと細かく書いてある!ずっと面白い!」と思ったら、それはそれでしめたものなのです。自分で、さらに読み進めたい、もっとちゃんと知りたいという意欲を育むことになります。笑

まとめ

不完全な素話には、不完全であるがゆえの効果があります。不完全だからこそ、次回、子ども自らが、完全な話を読みたいと思うのです。おそらく、そんな下地作りになると思って、我が家では気軽に取り組んでいます。そして、読みたいと思ったときに、簡単に手の届く場所に、本を置いておく環境づくりも大切です。

なにかの参考になれば嬉しいです。

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