おすすめ児童文学、プロイスラーの大どろぼうホッツェンプロッツ

大どろぼうホッツェンプロッツの本 海外で育む日本語

こども向けの本は、ドイツの作家が秀逸の作品をいくつも残しています。その中でも、長年のロングセラーとなっているプロイスラーの三部作を紹介します。

プロイスラー作『大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズ三部作とは

1962年にドイツで第一作の『大どろぼうホッツェンプロッツ』が出版され、続いて、1969年、第二作の『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』、1973年にシリーズ完結編の第三作『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』が出版されました。ドイツの図書館や本屋さんの児童コーナーではプロイスラーの作品はいつも目につくところにあり、とても愛されているのが分かります。

お話しが生まれてから、半世紀以上たった今でも、面白さが色あせない素晴らしい傑作です。偕成社から出版されている大どろぼうホッツェンプロッツ の日本語訳も読みやすく、お話しの世界に引き込まれます。

ドイツの田舎町を舞台にした、大泥棒ホッツェンプロッツと彼を捕まえようとする2人の少年の物語。ホッツェンプロッツと少年たちの知恵比べが中心だが、魔法使いや妖精が登場するなどファンタジー性の強い作品でもある。

出典:wikipedia

挿絵もユーモラスで、大どろぼうホッツェンプロッツと魔法使いのツワッケルマンの二人の悪者たちのワルっぷりも独特です。

5歳くらいから読み聞かせで楽しめる内容です。

読み方の工夫と実際の子どもたちの反応

夜寝る前にお話をすると、めちゃくちゃ喜んでいました。直接、本を読み聞かせるのではなく、私が、事前に読んだ章を思い出しながら語るという素話の形式でお話ししました。

なぜ、そうするかというと、そのほうが子どもたちには理解しやすいからです。外国作品の翻訳版などでは、どうしても当地にしかない草木や食べ物がでてきます。翻訳者は注釈をつけて原文どおり訳さないといけませんが、あまりお話しの筋に影響のない事柄だったら、子どもたちにとっては必要のない表現なのです。私が、お話しを思い出すという行程の中で、なじみのある言い方にさっくり置き換えて伝えた方が、子どもたちはお話しに集中できます。そして、カタカナの長い名前とかは、途中で私が思い出せなくなって、若干、違う名前に変わってしまうこともありますが、お話しの筋から離れていなければ、問題ないのです!そして、子どもがお話しのエッセンスを楽しんでいる限り、作者のプロイスラーも本望だと思います。

子どもたちは、第一作が終わると、「次、読んで~!」と言い、第二作を読み終えても、「次、読んで~!」と言い、第三作の後、「もうおしまい!」と言うと、「えーーー!ないの!?もう、ないの!?」とがっくりしていました。

まとめ

こちらの作品は、3部作であることがとても意味を思っています。なぜなら、この三部作の間で、大どろぼうと二人の子どもたちとの関係性が変わっていくからです。第一作では、大どろぼうと子どもたちは対立関係にありましたが、そこから、お互いを知ることで、違う感情が生まれてきます。そして第三作の完結編はなんだか元気がでてくる素晴らしいエンディングです。生き方そのものに、小さなヒントをくれる大どろぼうのお話しなので、とってもおすすめですよ。

ちなみに、2017年に作者の娘さんが、幻の第四作を見つけたとのことです。それは、1969年に第1作と第2作の間の話として書かれた『Der Räuber Hotzenplotz und die Mondrakete』(大どろぼうホッツェンプロッツと月ロケット)です。2018年にドイツで出版されてますが、翻訳版はないようです。気になりますね!!!

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