学級閉鎖と個人情報保護の現実(コロナ禍中のスペイン)

育児あれこれ

世界でコロナウィルスが猛威をふるう中、スペインの状況は深刻です。スペイン国内でも場所によって深刻度にばらつきがありますが、我が家の子供たちが通う学校の学級閉鎖にまつわる状況についてまとめました。

人口10万人あたりの感染者数が250人で起こること

現在、私たちの住んでいるところでは、10万人あたりの感染者数は250人ぐらいです。(スペイン平均では、やっと400人を切り、370人程度ですが多いところでは600人を超えます。)10万人あたりの感染者数で確認すると、市中の蔓延度が分かりやすいのですが、日本とは桁違いです。一番多いとされる北海道でも30人強、東京、大阪でも30人を下回る程度です。(2020年11月23日時点)

ここまで蔓延してくると、身近な感染者が増えます。春だと、知り合いの知り合いが感染したという程度だったのが、今や知り合いが感染したという情報を聞くようになります。明日のわが身と感じるので、身近に感染者がいても責めるような心理状況にはなりません。ひたすら同情です。普通の日常生活を送っている人のすぐそばに、数日外にでれない自宅隔離の人がいる、身内に重症者がでて、暗い気分の人がいる、そんな日常と非日常が交錯するパラレルワールドを感じます。無症状者や軽症者の報告も多いので、検査しない限りは分からないという点では、だれが感染していてもある意味おかしくないで気もします。

学級閉鎖の現実

9月に学校が再開されてから、ちらほら近くの学校で感染者がでたこと、学級閉鎖になったとの情報をきくようになりました。でも、子供たちの通う小学校と幼稚園が一貫になっている学校では、幸い、再開から2カ月以上、感染者の確認はゼロでした。今回、初めてのケースで陽性と分かったのは、ちょうど、次男のクラスの子だったのですが、すぐに学級閉鎖になりました。その子は、無症状ではなく、熱がでたので医療機関を受診し、PRC検査をして、陽性結果がでたのでした。親は陰性だったので、どこでウィルスをもらってきたのかは分かりません。その後、保健所の指示で数日間、学級閉鎖になりました。そして、次男のクラスメイト全員が濃厚接触者として、検査を受けました。皆、陰性だったので学級内感染は確認されませんでした。

我が家の場合、兄妹も次男のPCR結果がでるまで、義務ではないのですが、念のための自宅待機で学校を休みました。そして、長男がやっと再登校したら、今度は、長男の親友が学校を休んでいました。親友の母親が感染したので、家族は皆、検査を受けることになったからです。その結果が陽性の場合、今度は長男のクラスが学級閉鎖でしたが、検査結果は陰性でした。ホッとしたのも、束の間、続いて、同じクラスの双子が、陽性者の濃厚接触者としてPCR検査待ちで学校を休んでいるということを知りました。結局、母親からの家庭内感染で双子うちひとりだけ陽性結果がでました。そちらは母娘とも、無症状とのことなので、いいんだか悪いんだか、油断できません。うちの長男も感染している可能性は少なくてもゼロではないので、検査結果が出るまでの数日間は、また弟と妹は念のため学校を休むことになります。

クラスによっては、数人が、なんらかの理由で学校を休まざるを得ないという状態です。そして、通常通り授業ができているクラスも、ぎりぎり学級閉鎖をまぬがれているような、綱渡り感があります。学級閉鎖も大変ですが、一部の生徒が元気なのに何日も自宅待機で登校できないという状態も、先生にとっては管理がややこしくなります。通常の対面授業を続けている一方で、何日も登校できない生徒は、授業の進捗具合がずれてきてしまいます。(子供の面倒をみる親も大変!涙)

個人情報保護の実情

子供たちが通う学校は、生徒に感染者が出た場合の取扱いについて州政府が作成した20ページほどのガイドラインを保護者にも公開しています。そこに学校側の「私たちもこれだけしか知りません!」という心の叫びが聞こえるようです。つまり、学校側も保健所との連携のなか、全てが初めての経験で手探り状態なのです。次男のクラスで陽性者がでたとき、濃厚接触者のリストは学校側が準備し、保健所を通してPCR検査をクラスメイト全員が受けることになったのですが、結果のリストは個人情報ということで学校側には送られませんでした。そういうことも、事前には担任の先生は何も知りませんでした。実際のケースを経験しながら、学校側も保護者もぎりぎりの日常を守るためのやり方を学んでいく、そんな秋、冬になりそうです。

そして、個人情報の保護がからんでいるので、学校側は学級閉鎖についても、必要最低限の情報しか開示しません。みんなの関心事は、感染者はどのルートで感染したのか、感染者の症状は無症状なのかどうか、学級内感染はあったのかどうか等、学校でのリスクの現状把握のための情報です。でも、実際に学級閉鎖になるクラスでしか、はっきりとした情報はやりとりされません。次男のクラスでも、長男のクラスでもクラスの保護者のチャットグループで、感染した子に対して、「だれだか知らないけど、お大事に!早く良くなりますように!」といった温かいメッセージが送られ、そのうち当事者の家族から、症状についてなどカミングアウトがありました。私は、子供が3学年にちらばっているので、ある程度、情報も集まりますが、聞かれない限りは、知っていることも言いません。

まとめ

実際のところ、親や生徒同士のコミュニケーションの中でしか、どこのクラスに感染者や感染者の濃厚接触者がいて自宅待機中らしいとの情報は入ってきません。学校側から、保護者に分かりやすい説明をしてくれるのが一番なのですが、難しい現状です。我が家は、まだ学校で2つしかケースのない学級閉鎖に、ちょうど次男と長男がかかわっていたため、わりと状況把握できました。そして、長男と次男で2回もPCR検査を受けに連れて行かないといけなくなったので、その手順も慣れてきました。ただ、子供たちはもう二度と検査はしたくないと言っています。(長男は次男より痛がってました。)

これは、あくまでも私たちの学校のケースです。忘備録をかねてまとめてみました。

はやくコロナウィルスの問題が収束するよう願ってやみません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました