ボードゲームで楽しく伸ばす日本語力、カタン編

ボードゲームのカタンが面白い! 海外で育む日本語

海外在住の子どもが日本語を楽しく学習するのには、ボードゲームはおすすめです。なかでも、カタンというゲームはプレイヤー同士でのコミュニケーションが不可欠となるので、楽しく遊ぶなかで自然と会話力を磨くことができ、一石二鳥です!

カタンとは

カタンとは1995年にドイツで発売されたボードゲームです。その後、素晴らしゲームに与えられる数々の賞を受賞し、世界中で大人気となったロングセラーのボードゲームです。なんと40言語以上で販売され、その数3,200万個だとか!(2020年3月時点のデータ)

対象年齢は8歳以上で、スタンダード版だと一度に遊べる人数は3~4人です。(拡張版を使えば、人数が6人まで増やせます。)所要時間は、60分以上ですね。日本版とアメリカ版には約60分と表記してありますが、スペイン版ではなぜか約75分です。(同じものですけどね!スペイン人の精神的な時間の余裕の現れ?!笑)

カタンという無人島を舞台に、拠点となる開拓地(家)を建ててそこから島全体を開拓していきます。対戦相手との開拓競争で、最初に10点取った人が勝者になります。 具体的には、サイコロによって獲得した資源で開拓地を建てていきます。必要な資源が集まらない時は対戦相手と資源の交換をしましょう。積極的にコミュニケーションでゲームを有利に進めることができます。小学生から遊べるほど簡単なルールでありながら、大人もハマるボードゲームの決定版です!

出典:amazon.co.jp 商品紹介
出典:amazon.co.jp 商品紹介

居住国で手に入る言語のカタンを購入しても、十分日本語で遊べます。というのも、ネット上で日本語のルール説明書や動画での遊び方紹介を見ることができるからです。一番良く使うカードには文字の表記はありません。また、文字表記があるカードも数枚ありますが、頭の中で日本語に置き換えて遊ぶことが出来るので、全く問題ありません。

カタンで学べる日本語

コンセプトが無人島の開拓なので、学べる用語は開拓用語(?!)です。要は、人間が集団生活を営む上で必要になっていく、農耕や建造や商業活動に関わる言葉です。つまりは、社会や理科で学ぶ用語ですね。

まず、セットになる地形タイルから学べるのは、以下の6つです。

「森林」「丘陵」「畑」「牧草地」「山地」「砂漠」

どれも、小学生中学年以上なら知ってて欲しいことばですよね。それぞれ、言い回しは、固定せずに、「森林=森」、「丘陵=丘」、「山地=山」、「牧草地=原っぱ」と分かりやすい表現も併用するといいと思います。

また、それぞれの土地からとれる「資源」のカードは次の通りです。

森林→木材(木)

丘陵→レンガ

畑→小麦

牧草地→羊毛(羊)

山地→鉱石(石)

こちらも、「木材=木」、「羊毛=羊」、「鉱石=石」と分かりやすくい表現を併用すると理解しやすいかもしれません。

実際の遊び方は簡単で、まず、島に自分の拠点を作るところからスタートし、そこに自分のコマを置いていきます。

コマから学べる言葉は次の3つです。

開拓地」「街道」「都市」「盗賊」

「開拓地」は、個人的には「集落」と表現したほうが、しっくりきます。でも、分かりやすく「村」としてもいいですね。また、「街道=道=道路」、「都市=街」というように、表現に自由度を与えた方が、ゲームで使用する語彙が増えます。

自分の番がきたら、サイコロを2つふります。その出た目の合計と一致する土地の資源を、その土地に隣接する開拓地や都市の持ち主は獲得することができます。(合計が7だと盗賊の出番です。)

資源を得たら、陣地を広げるための建設を行います。そのために、必要になってくるのが、交渉です。

なぜ、他のプレーヤーと交渉して取引しないといけないかというと、それぞれのプレーヤーが集めることのできる資源に偏りができる設計になっているからです。

例えば、街道の建設には、「木材」と「レンガ」が必要で、開拓地を作るには、「木材」、「レンガ」、「羊毛」、「小麦」がそれぞれ一枚ずつ必要です。

ここでの交渉がコミュニケーションの醍醐味です。

A:「取引しよう!木材が欲しいんだけど、羊毛と交換してくれる?」

B:「羊毛はいらないから、取引しない。」

C:「木材あげてもいいけど、羊毛はいらない。小麦くれるなら取引してもいいよ。」

A:「うーん。鉱石か。ま、いいよ!木材と小麦で取引成立!」

C:「はい、木材。どうぞ!」

こんな感じで、会話がはずみます。

交換の取引は、何と何を交換するのか、はっきり伝えても、かなりの頻度で逆に取り違えたりしやすいです。相手に伝わりやすいように意識してコミュニケーションする練習になります。

ちなみに、資源カードの交換は、他のプレイヤーと交渉して交換するほかに、貿易というかたちで港で交換することもできます。また、レートは不利ですが、銀行でも交換できます。

カタンで学ぶ日本語、発展カード
文字の印字がある「発展カード」の9種類とコスト表

また、「発展カード」というものがあり、これは盗賊を動かすための騎士カードが過半数を占めています。他にも、ポイントアップを狙えるカードがあります。大学、議会、市場、大聖堂、図書館の5種類あり、それぞれ1点になります。(「議会=市役所」と表現してもいい感じです。)

また、「街道建設」「発見」「独占」の3種類のカードも用意されていて、「街道建設」カードをひきあてると、資源を使わず、街道を2つ作ることができます。「発見」カードだと、好きな資源カードを山札から2枚もらえます。「独占」カードをひくと、資源カードのうちの好きなひとつを各プレイヤーの手札から全てせしめることができます!

また、騎士カードを最初に3枚使うと、「最大騎士力」カードを入手でき2点加算、同様に、街道を最初に5つ以上つなげると、「最長交易路」カードを入手でき、2点加算されます。「最大」とか「最長」という語彙も8歳以上だと使えるようになってほしいですよね。

カタンで学ぶ日本語、最大騎士力と最長交易路
各2点の価値のある「最長交易路カード」と「最大騎士力カード」

ここでのルール説明は、ざっくりと日本語の学習に焦点を絞って説明しているので、遊び方の全部を網羅していません。詳しくは、日本語説明書をご参照ください。

実際に遊んだ感想

すごく面白いです。9歳の長男がどはまりしてました。7歳の次男は、まだ難しいと思っているみたいですが、あと数回誰かとペアになって参加しているうちに覚えると思います。我が家にあるのは、スペイン語版なのですが、最初に遊んだ時は、私自身が、それぞれのカードの意味をちゃんと把握していなかったので、スペイン語に流され気味にプレイしていました。でも、ひととおり理解してからは、日本語をどんどん使えるようになりました。

最初は、パパのスペイン語のルール説明を聞いて、絵をみてもあやふやだった部分もありました。そして、日本語版のルール説明を読んで「なるほど!」と思う部分と、「え?そっちの訳語?」と思う部分もありました。どちらにしても、海外在住の子どもだったら、現地語と日本語との両方で遊べると良いですよね。

まとめ

対象年齢が8歳以上だけに、シンプルだけど、奥の深いゲームです。遊びを通して使える用語はたくさんあり、社会や理科の語彙をアウトプットする良い機会になります。「独占」と二字熟語で言うかわりに、平たく「独り占め」と言ったり、親のほうで意識すれば、子どもの語彙を無理なく増やすチャンスが広がります。

世界的に人気なボードゲームは、同世代の子供達の間では空間を越えて共有されるので、いつか外国のお友達と遊ぶ機会があったときでも、カタンだったら、ルールが一緒なのでスムーズにできるかもしれませんね。

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