イチ押しの育児書「シアーズ博士夫妻のベビーブック」

育児あれこれ

海外で子育てしていると、現地の子育ての常識と慣れ親しんだ子育ての感覚が違うこともあります。自分が正しいと思うやり方で本当に合っているのか、不安になることもあります。 そんな時、疑問に答えてくれる一冊があると助かりますよね。私にとっての一冊は、「シアーズ博士夫妻のベビーブック」でした。なにが良かったのか、なぜおすすめできるのかについての記事です。

なぜ「シアーズ博士夫妻のベビーブック」なのか

自分は、これで合っていると思うやり方でも、周りのやり方とズレがある場合、なんとなく心細いものです。そんな時は、権威のある専門家の意見で自分に合うものを見つけるのが一番です。シアーズ博士は8人の子育ての経験のある小児科医で、この本はマーサ夫人との共著です。アメリカ在住のアメリカ人だけれど、欧米の主流の子育て論ではなく、日本人の感覚に合う部分も多いスタイルを提唱しています。 8人の子育て経験は、逆に多すぎ(!?)で参考になるのか微妙に感じるかもしれませんが、特筆すべきことは、最初の子供たちの育児はアメリカでスタンダードなやり方だったということです。でも、途中から「アタッチメント・ペアレンティング」と名付けて現在、提唱しているスタイルに変更したのです。

「アタッチメント・ペアレンティング」とは、ずっと昔から、ごく当たり前に実践されていた育児のやり方で、本能の命じるままの子育てだとシアーズ博士夫妻は説明しています。親子でしっくりくる方法はそれぞれ違うから、子育てに正解はありません。ただ、この本を読んで自分のやり方に、私は肯定的になれました。

そして、この二人の共著は何冊もあり、いろいろな言語に翻訳され、世界中で読まれています。国や文化圏を超えて共感できるのは、普遍的な内容だからこそですよね。

私の手持ちは古いのでカバーが黄色ですが、改訂版は青色カバーに変わりました。

具体的に悩むポイント

寝かしつけ

欧米と日本で、一番異なるのは、おそらく夫婦の捉え方です。日本では、母親は赤ちゃんにべったりとなり、妻であり続けることにこだわりません。欧米では、夫婦は夫婦であり続けることを大切にする文化で、赤ちゃんに夫婦の寝室を乗っ取られるのを好みません。できるだけ早い段階で、夫婦のベッドを取り戻す努力をします。ベビーベッドに赤ちゃんを寝かしつけるのは、非効率的で疲れるのに加えて、狭い日本の家ではベビーベッドは置き場にも困り、必ずしも子育ての必需品ではありません。欧米では赤ちゃん専用の部屋を早期に準備することが多く、住環境と文化の違いをひしひしと感じました。この本では、赤ちゃんと母親が同じベッドで寝るところからスタートし、ゆっくりと段階的に離していく方法を具体的に示していて、とても参考になりました。

離乳食の進め方

離乳食の進め方は、色々あります。現地で参考となるのは、乳児検診のタイミングで保健機関から具体的に案内される内容だったり、先輩ママや義理のお母さんのアドバイスだったりします。日本では、当たり前のように10倍粥からですが、全く違うものからスタートするよう勧められると、日本語で収集した情報とのギャップにうろたえてしまうこともあります。そして、「他の海外在住ママ達はどうしてるんだろう??? 」と疑問に思うことも。『シアーズ博士のベビーブック』はアメリカでのやり方で紹介している本なので、日本以外の視点で書かれているという点では、視野が広がります。また、日本で監修され、読者にも支持されている本なので参考になります。海外で離乳食を進める中、一番困るのは、そもそもの食文化の差かもしれませんが、この本では特に気になりませんでした。

乳離れの準備(卒乳、断乳の進め方)

断乳、卒乳は母子にとっての一大イベントです。この本でも、一般的に節目とされる、1歳のお誕生日前後を離乳のタイミングのひとつとしていますが、その他の選択肢も示しています。2~3歳でも授乳を続けるのを、「あり」としています。産休や育休の期限が迫る、ワーキングママにとっては、目標の期日がはっきりしていますが、そうでない場合は、赤ちゃんと自分の状況に合わせて、ゆっくり臨機応変に決めるのがよいというスタンスのようでした。1歳を過ぎていても、2歳を過ぎていても、親子ともども、それでいいと思えるなら、授乳を続けていいと公言していて、共感しました。

予防接種

病気の予防のための注射には、副作用もあり、ドキドキしますよね。シアーズ博士夫妻は、やるべきものとして説明しています。私も、同じ考えなので、安心して読めました。予防接種は、時代によってよく変わります。数年単位でわりとすぐに変わります。なので、兄弟間でも、定期接種の内容が異なることも起こります。日本と欧米では定期接種の内容は似通っていて、足並みのそろっている分野という感覚ですが、環境が違うので日本の情報は、現地の必要な情報とは違います。海外在住での育児では、周りの言うことを参考にしながらも、一時帰国の頻度、時期、期間などを考慮し、自分でしっかり考えて決めないといけないこともあるので、この本もひとつの参考になります。(日本脳炎やBCGは日本では定期接種となっていますが、国によっては任意接種となり、個々に状況をみて決めなければなりません。)

ホームケア

転んで頭を強打したときや、急な発熱、下痢など子供の体の不良にどうすべきか慌ててしまいます。そんな時、応急処置や病院にいくべきかどうかの判断基準に、この本をよく参照しました。ネットで情報を収集できますが、「シアーズ博士夫妻はどう書いていたかな?」と、困ったときにたびたび私はページを開いたものでした。

まとめ

自分の心にしたがって、赤ちゃんにとっても自分にとってもより自然で楽な育児を選択してきた私には、『シアーズ夫妻のベビーブック』はとても参考になりました。『誕生から2歳、子育てのすべてがわかる』というキャッチフレーズは本当だと思います。かなり網羅しています。長男が4か月のころに、ひとりのママ友から借りたのが、この本との出会いでした。そして、その後すぐに購入を決めました。なぜなら、短期間でさくっと読める本ではないからです。本自体が分厚くて、重いです。それだけ内容が詰まっています。そして、何か疑問が生じたときにもさっと手に取れるよう、手元にずっと一冊置いておきたい、そんな本なのです。実際、末っ子が3歳になるまで本棚の定位置にずっと置いてありました。ネットで情報収集が簡単にできる時代ですが、ゆっくりページをめくるのが合っている本です。また、暇すぎる授乳中にペラペラ読み進めるのもおすすめの授乳の友の一冊です。

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